潮騒の孤島
伊勢湾口に浮かぶ周囲4km、人口500人ほどの小さな島です。神島灯台からは、遠州灘、伊良湖水道、伊勢湾が一望出来、その景観は息を飲む美しさ。
文豪、三島由紀夫が発表した小説「潮騒」で一躍有名になりました。三島が川端康成に宛てて書き送った手紙の一節には「目下、神島という孤島に来ております。映画もパチンコ屋も呑み屋も、喫茶店も、すべて『よごれた』ものは何もありません。(中略)ここには本当の人間の生活がありそうです」というくだりが見られます。
助け合う共同体の素朴であたたかな生活が、都会育ちの三島にはとても新鮮で魅力的なものに感じられたのではないでしょうか。
元旦の夜明けに奇祭「ゲーター祭り」が行われることでも知られており、グミの木を束ねて作った直径2mほどの輪(アワ)を、男たちが竹を使って空高く持ち上げ、高く上がれば上がるほどその年は豊漁であるとか。
また十月頃にはアサギマダラ(蝶)やサシバ(鷹)の渡りが見られる自然の宝庫としても価値のある島です。
|